第48回衆院選 3極対決 1,180人立候補、安倍政治の是非が焦点 10日衆院選公示、22日投開票
第48回衆院選 3極対決 1,180人立候補、安倍政治の是非が焦点 10日衆院選公示、22日投開票
第四十八回衆院選は十日公示され、十二日間の選挙戦が始まった。
五年近くにわたる安倍政治が問われ、有権者の判断を受けた政権の枠組みが焦点となる。憲法や消費税、原発政策を巡り論戦が交わされる。
政権継続を狙う自民、公明両党に対し、希望の党と日本維新の会のほか、共産、立憲民主、社民各党の三極が対決する構図だ。
与野党八党などから計千百八十人が立候補し、計四百六十五議席(小選挙区二百八十九、比例代表百七十六)を争う。二十二日に投票、即日開票される。
10日公示された衆院選では、政権交代を打ち出した希望の党の公認候補擁立が難航し、過半数をわずか2人上回る235人にとどまった。
内容を見てみると
希望が単独で政権交代を実現するには候補者ほぼ全員の当選が必要だ。首相候補も明言しないままで、「政権選択選挙」という構図は薄れつつある。
「改革の仲間を国政に送りたい。もっと政府に緊張感を生み、『安倍1強』政治にノーを突きつける」
10日、東京都内で遊説した希望の小池代表(東京都知事)はこう繰り返したが、政権獲得への意欲は明確に口にしなかった。
よくよく希望の党のコメントを聞いてみると「安倍政権ではなしえないことをやる」ということであって、打倒自民党ではないようである。単独で過半数というわけではなく、連立を視野に入れた選挙戦となっている。
期待外れである。政治はよく言えば臨機応変、悪く言えば行き当たりばったり、日替わりサービスである。
後は希望にしろ立憲(リベラル)にしろ、もとをただせば旧自民党なのである。自民党が暖簾分けしてできた政党といえる。
広い意味での新旧・自民党内で政権争いともいえる。
打倒阿部内閣で在って打倒自民党ではない。
もしも小池氏が出馬し、希望から330人ほど立候補させていたら小池総理が誕生していたかもしれない。時間がなかったのかもしれない。別の思惑があるのか。
数も243と過半数を超えている。
但し全員が当選とはいかない。意欲は感じられる。
一つだけ言わせてもらうとネーミングが良くない。
せめて「革新党」とか「共進党」に変えたほうが良いのではなかろうか。
共産主義は日本ではトラウマになっている感がある。
思想的には修正資本主義を目指すのかもしれないが恐怖政治を連想してしまうからだ。
平等社会は立派だが、自由が損なわれるのでは、現代の日本には受け入れられるのが困難な情勢ではなかろうか。
政権交代は厳しいものがある。
加えて日本人は革命を好まない民族である。
より良き政治を望むのみである。
※リベラルとは「政治的に革新をめざす立場」。(日本的定義)
党派別の候補者数(過半数は233)
合計 小選挙区 比例区
定数465 定数289 定数176 単独 重複
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自民 332 277 313 55 258
希望 235 198 234 37 197
公明 53 9 44 44 0
共産 243 206 65 37 28
立憲 78 63 77 15 62
維新 52 47 52 5 47
社民 21 19 21 2 19
こころ 2 0 2 2 0
諸派 91 44 47 47 0
無所属 73 73 - - -
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計 1180 936 855 244 611